2022/03/16

【第27回社会システム部会研究会】仮想日本シミュレーションの構築

2022年3月6日から3月8日にかけて、第27回社会システム部会研究会に参加しました。私の発表は「SOARS Toolkitを用いた仮想日本シミュレーションの構築」です。

今回、日本の全人口に相当する大規模なエージェントベースシミュレーションを行い、ベンチマークを行いました。エージェントベースのアプローチは、個人の行動や意思決定をエージェントの振る舞いとしてモデル化し、コンピュータ上でシミュレーションする方法です。市川研究室はエージェントベースのアプローチを主として社会システムをモデル化し、社会シミュレーションを行うことで、社会課題の解決に役立つ知見を抽出する研究を行っています。

また、市川研究室は非常に大きな性能を持ったサーバーマシンを運用しており、大規模なシミュレーションを実行することができる研究環境を整備しています。そうした研究資源を駆使して、コンピューター上に社会をモデル化し、さまざまな課題に適用していく研究プロジェクトが動いています。

今回、国民の生活行動を簡単にモデル化し、日本の全人口をシミュレーションすることが可能であることを示しました。

仮想日本シミュレーション・プラットフォーム(デジタルツインJapan:D2J)

仮想日本シミュレーションの実現可能性が確認できたことから、応用範囲をさらに拡大していく研究プロジェクトが進むことが期待できます。

著者プロフィール

2021年度 システム理工学専攻 修士1年
2020年度 システム理工学部 数理科学科 卒業
1998年4月生まれ東京江東区出身。卒論では感染症シミュレーションの開発をしていました。

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