2024/09/26

gPBL2024@ポルトガル 加藤

こんにちは,修士1年の加藤です.
2024年7月に12日間のgPBLに参加してきました.
今回はポルトガルの首都リスボンから,飛行機で1時間,さらにバスに揺られて1時間ほどの都市ブラガにある,Universidade do Minhoに行ってまいりました.
参加した際の様子を自分の感想を交えてお話しさせていただきます.

今回のgPBLのテーマはイノベーションでした.どんなに狭い対象でもいいので,今までにない新しいものをつくる.
多くの人にとってではなく一部の層に狙いを定め,周りの人がそのプロダクトに価値があると共感できる・共感させるものを作る.
課題を深掘りしていけば出来そうにも感じられるかもしれませんが,これが本当に難しかったです.

今回の私のグループは,日本人学生4名,タイ人学生2名の合計6名で,日本の教育DXについてイノベーションを目指しました.
日本の中学生の教育DXということで,今回は先生側の負担という点に着目し,DXを進めて先生の負担を減らすことを目的として進めていきました.
まず日本の先生の現状を調べたり,ポルトガルの大学先生に授業で大変に感じていることや大事にしていることを聞いたり...
その中で日本とポルトガルやタイの教育についての違いを知ることができました.
ただ,それがなかなかイノベーションにつながりません.
一番最初に出たアイディアはただただ先生のお悩みを複数解決できれば良いのではないか,といったところから,複合的なアプリを開発すれば?といった意見が出たのですが,ただ単純に既存のアプリケーションを使えば負担が減るじゃないか,複合的なアプリケーションを作ってもうまく使えないから今DXが進んでいないのではないか,といった理由でボツに.
その後もしばらく,一度出した意見に引っ張られてしまい停滞状態が続き,クリエイティビティに欠ける自分の悪い部分を再確認することとなりました.

最終的には,ポルトガルの先生が授業を作るときに大事にしていると教えてくださったPBLを,日本の公立中学校でもっと当たり前にできるようにきっかけとなる授業を作るためのサポートをしよう,ということになりました.
具体的には生成AIを使った授業の設計から成績評価までを担う授業全体のテンプレートを作成する,というものになりました.
しかし,なかなかアイディアが決まらなかったこともあり,アカウントの問題だったり実際に公立の学校で本当に使えるのか,といった点の検討や学習指導要領をどのように組み込むか・どの部分なら適応できるかといった検討が済んでいないなど,まだまだ課題が多く残る提案となってしまいました.
今になってもっとポルトガルの授業の話などを取り込めたらよかったなと思っています.

最後にポルトガルについて少しだけお話しさせていただきます.
今回私にとって初めてのヨーロッパだったこともあり,意外だったこと,イメージ通りだったこと,複数ありました.
ただ,一番印象に残ったのはブラガの町並みです.
ブラガはまさに「古都」といった感じで,古城跡であったりあちこちに教会が建っていたりと,どこをみても見どころのある町並みだったと思います.観光地として,他の地域・国から訪れている人たちも複数見かけました.
ただ,リスボンのように人が溢れかえっているわけではなく,ゆっくりと時間が流れているように感じられるような,そんな雰囲気の地域で,個人的にはそこが一番のお気に入りポイントです.
私は元々あまり海外旅行に行く人間ではないのですが,ブラガはまた行ってみたいと思える,そんな素敵な都市でした.

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