2022/09/13
リスボンgPBL2022体験記

修士1年の小平です。この度、2022年7月に約2週間の間ポルトガルのリスボンで実施されたgPBLに参加しましたので、その体験記を投稿します。
そもそもgPBLとは、芝浦工業大学が提携している海外協定校の学生とプロジェクトチームを結成し、課題解決に取り組むといったものになります。今回は現地、リスボンの「NOVA University Lisbon」とタイの「KMUTT」の学生と6人ほどでチームを組み、課題に取り組みました。
今回のgPBLの題材は「リスボンにおける社会課題」でした。現地学生のTAから聞いた状況や、自分達でリスボンを歩いた時の印象等から、チームで取り組む課題を決定しました。そして、課題に関係し得るステークホルダーの洗い出し、それらステークホルダーのニーズの分析等を経て、解決プランを提案しました。
僕が所属したチームは、リスボンの空き家問題に着目し、空き家数の減少を目的とした提案を行いました。空き家として着目したのは、持ち主が存在するものの、利用されていない建物です。まず、空き家の発生要因を分析しました。具体的には、関係するステークホルダーを空き家の持ち主、地域住民、旅行者、政府として抽出し、それぞれが引き起こす空き家を発生させる要因を現地学生のTAや、自分達の調査によって、洗い出し、整理しました。その後、課題解決に向けて、満たさなければならない要求をステークホルダーごとに分析し、提案の評価軸を設定しました。今回の提案における評価軸は「空き家の減少数」「地域住民に良い家に適正に提供できること」「空き家の持ち主に安定した収入が入ること」「リスボンの景観・安全性が向上すること」です。僕たちは解決策の提案にあたり、リスボンの空き家の見た目に着目しました。リスボンにある空き家は、見た目が良いものが多く、中には壁に落書きされたもののありましたが、それも綺麗なものが多く、評価する人がいるであろうと考えられました。そこで、空き家に興味を持った人物がその空き家のリノベーションに投資するクラウドファンディングをの仕組みを提案しました。具体的には、空き家の情報を投稿、投資等をできるアプリを開発し、そのアプリを通じて、旅行者が気に入った空き家について画像やその他情報を投稿し、その投稿を見た投資者が空き家の改修に投資するといったものになります。改修は段階的に行われ、地域住民の住宅だけでなく、レストランやお土産等を扱うショップ、ゲストルームなどの機能を持たせ、投資者には改修後の施設の利用割引等のサービスをして、インセンティブを与えるというプランです。以下の画像は提案の資料になります。

海外の学生と協働するのは、僕にとって初めての体験で、英語を用いた意思疎通など、大変なこともありましたが、とても良い経験になりました。今回のgPBLを通して、英語を勉強する意欲が高まりました。
関連記事はこちら
カテゴリー一覧
タグ一覧
- #Arduino #RasPi #MQTT /
- D24H /
- DPN /
- GAS /
- Google App Script /
- gPBL /
- ICCEPM /
- ICMEM /
- SIGNATE /
- SIP /
- SSI /
- アドベントカレンダー /
- ゲーミング /
- コラム /
- システム工学 /
- システム工学的アプローチ /
- ゼミ /
- ダッシュボード /
- デザイン思考 /
- 国際交流 /
- 国際学会 /
- 廃棄物資源循環学会 /
- 情報処理学会 /
- 授業 /
- 探求学習 /
- 新潟県妙高市 /
- 日本公衆衛生学会 /
- 日本医療薬学会 /
- 日本産科婦人科学会 /
- 栃木県那須町 /
- 災害シミュレータ /
- 社会システム科学研究会 /
- 社会システム部会研究会 /
- 福島県大熊町 /
- 計測自動制御学会 /
- 訓練・研修 /
- 課題解決方法 /
- 農業情報学会 /
- 長崎県長与町 /