2022/12/28

リスボンgPBL 2022 体験記

ロナウド

こんにちは。M2の佐藤です。この度は、7月に行われたリスボンgPBLに関する体験記を投稿します。

リスボンgPBLとは

 gPBLとは、芝浦工業大学が提携している海外協定校の学生とプロジェクトチームを結成し、課題解決に取り組む課題解決型学習の授業です。今回のPBLでは、機械制御システム学科の長谷川研究室、NOVA University Lisbon(ポルトガル)、KMUTT(タイ)の学生が参加されていました。この部分は、他の方が詳細を書いてくれているので割愛させていただきます。

リスボンgPBLでの自分の活動

 今回のPBLでは、芝浦工大とKMUTTの学生6人でチームを組んでプログラムを行いました。私たちのグループでは、お互いの国が抱えている社会問題や異なる背景等を話し合い、タイにおける地方在住の高齢者が病院に行きづらいことを課題としました。
 タイでは、バンコクに病院や若者が集中しており、高齢者が病院に行くためには子供の送り迎えかタクシーを用いるしか手段がありません。また、子供の送り迎えが子供に負担になること、タクシーの料金が高いこと、病院に行く理由としては関節痛が大半で薬の処方による対応が多いことから、高齢者が病院に簡単にアクセスできないことを問題としました。その後、現状調査やステークホルダーの洗い出し等を再度行い、病院に行かずに簡易的な診察・医療品等の受け取りが行えるようなビジネスモデルの提案を行いました。

提案したビジネスモデル

 授業活動では、英語だけでなくジェスチャーやポストイット等を用いて、意思疎通の図り易い環境を作って活動を行いました。また、食事や授業時間外を中心に、お互いの人間性や国の文化、考え方を伝え合いました。

作業で用いたポストイット
タイの学生とご飯を食べた時の街の風景
リスボンでの生活・PBLを通して感じたこと

 PBLでは、大学での授業、買い物や現地の観光など、色々な所に行く機会があり、日本とは異なる点が多くありました。電車・船・路面電車が全て同じICチップ入りのカードで利用できたり、食事や商品のサイズが日本より大きかったり、マスクをしている人が少なかったりなど、様々な違いを肌で感じることができました。また、今回のPBLを通して、生まれた場所・育ってきた場所や学んできたことに捉われず、その人が何を考え、何をしたいのか、何をしようとしているのかを、コミュニケーションを通して積極的に知ろうとする姿勢の重要性を再認識することができました。

リスボンの街並み
ICチップ入りのカード
紙でできていて、たまに反応が悪いので、無賃乗車にならないように注意してください。
学内コンビニのモンスター(500ml)
モンスターだけでなく、様々な商品が日本のものより全ての商品が1サイズ大きかった。
最後に

 市川先生をはじめとする先生方とTAの皆さんのおかげで、楽しくPBLの活動が行えました。本当にありがとうございました。このような貴重な経験を今後の生活に活かせればと思います。
 市川研究室に興味がある方、海外の学生との交流に興味がある方は、ぜひ市川研究室に足を運んでみてください。研究室では、社会問題を対象としていて幅広いテーマを取り扱っている為、興味のあることに関する面白い話が聞けると思います。また、それだけでなく、今回のようなPBLやプロジェクトに関する話も聞けると思います。学校に入れる日はいつでも空いているので、歓迎してお待ちしております!

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