研究室の強み

こんにちは.市川研修士2年の宿谷実礼です.
先日まで就活を行ってきましたが,就職活動は,今まで自身が研究室で何をやってきたのかを振り返るきっかけとなりました.そこで今回は,私自身が今まで研究室で行ってきた活動及び,それを踏まえ私自身が感じた市川研の強みについてご紹介させていただきます.なお,ここではざっくりと説明するので,詳しい内容に関しては他のブログ記事を見てみてください!

活動実績

修士研究
 全国の公共交通機関の赤字経営という社会課題に対し,長距離公共交通に焦点をあて,全国の公共交通の将来需要予測及び統廃合について,データ分析やシミュレーションを通し行っています.

ゼミ活動
 基礎知識の取得,思考の形成のほか,視野を広げることを目的とし,教科書ゼミや新聞ゼミ等,様々なゼミを行っています.教科書ゼミでは社会学や哲学に関する本を読んだ上,学生同士で授業を展開し教え合うほか,新聞ゼミでは,各自社会課題に関する新聞記事を持ち寄った上,取り上げられている課題の本質についての議論を行います.

プロジェクト
 ゼミ活動を通し身につけた知識や思考を活かし,企業様や団体と協力し,様々なプロジェクトを行っています.今回は私が今まで参加してきたプロジェクトの中からいくつかご紹介します.

1. 那須町高久地区開発
 那須町からの依頼により,那須町高久地区において人口増加を目的とした住宅開発の企画,提案を行うプロジェクトです.テレワークを中心とした子育て世代を対象とした住宅開発を行うことを提案し,町の方にも評価をいただきました.現在町による対象地域の用地買収がスタート、マスタープラン策定に関わることも決定しています。​

提案コンセプト

2. 京浜急行プロジェクト
 沿線人口の減少が予測される中で,京浜急行電鉄を取り巻く環境を明らかにすることを目的に、京急沿線各駅の駅勢圏分析や鉄道の利用率分析を行っています。​

京急線を利用して都心へ向かう人の割合

3. 未来社会創造事業
 シミュレーションで行政施策の影響を検証することで,より効果的な施策を行っていくことを目的とし,活動を行っています.現在は人々の一般生活行動のシミュレーションにおける再現に取り組んでいます.

gPBL
海外の学生とグループを編成し,各回に応じたお題に対し,10日ほど取り組みます.私の場合,プレイヤーとして今までに4回ほど参加しました.
お題の例としては,インドネシアのスタートアップ企業の分析及び企業が今やるべきことの提案や,ビジネスコンペへの応募などが挙げられます.

市川研の強み

 宿谷が考える市川研の一番の強みは,「様々な背景を持つ人と関わり活動を行う」ことであると考えます.通常の研究室では,同じ専門分野のメンバーが集まり活動を行い,企業と活動を行う際は,その研究室の専門領域と同じ業種と連携する場合がほとんどだと思います.しかし市川研究室のメンバーは,元々の興味,出身学科がバラバラで,受けてきた教育もそれぞれ異なります.また研究室と連携している企業・団体様も,役所から保健所,鉄道会社と,多種多様です.
 人々のニーズが多様化・複雑化する中で,異なる分野の人と連携していくことは非常に重要になると考えます.しかし前述した通り,現状多くの研究室は,同じ領域内での活動となっており,様々な人と連携していくことができる人材は非常に不足していると考えます.
 異なる背景ををもつ人たちと一緒に活動をすることは大変ではありますが,現代の社会において非常に求められている人材であるとともに,他の人と差別化できるいう点で,市川研の強みではないかと考えます.

各活動についてさらに詳しく知りたい方は,ぜひ他のブログ記事も参照してみてください.
今回の記事が,皆さんの研究室選びの一助になれば幸いです.