2025/11/27

ICMEM2025で研究発表をしてきました!

こんにちは、修士1年の小橋康騎です。
先日、ICMEM2025(International Conference on Management in Emerging Markets) に参加し、研究発表を行ってきました。
今回は、その時の経験をまとめてみたいと思います。


■ 発表した研究内容

今回発表したのは、労働者のワーク・ライフ・バランス(WLB)と企業業績との関係をシミュレーションで分析した研究です。

自分が構築したエージェントベースモデル(ABM)では、労働者の価値観(WLB指標)や働き方が、企業のパフォーマンスにどのような影響を与えるのかを再現しています。
企業内の働き方改革だけでなく、社会全体で議論されている「働きやすさ」と「企業成長」という2つのテーマをつなぐ点に焦点を当てました。


■ 発表時の質疑応答

質疑では、次のような質問が多く出ました。

  • 「このシミュレーションは他国でも通用するのか?」
  • 「医療・都市計画・教育など別テーマに応用したらどうなる?」
  • 「WLBの値の根拠は?妥当性は?」

ABM研究では定番の質問ですが、国際会議で直接問われることで、
“モデルの再現性や一般化可能性をもっと強化する必要がある”
という気づきがより明確になりました。

文化や制度が大きく異なる国でも適用可能な分析にするには、今後さらに調整と検証が必要だと感じました。


■ ICMEM2025はとても刺激的だった

今回の会議はインドネシアで開催されたこともあり、会場全体で SDGs への意識が非常に高い 点が印象的でした。

特に目を引いた研究テーマとしては、

  • 太陽光エネルギー産業の循環型経済(CE)転換を分析した研究
  • グリーン水素導入に向けたステークホルダーフレームワーク構築
  • 地域課題をデジタル化(DX)する取り組み
  • 中小企業のデジタル化 readiness(準備度)分析
  • 高齢者の社会的孤立をエージェントベースで分析した研究

などがあり、どれも“社会の実問題に直接アプローチする研究”ばかりでした。

国や地域が違うとエネルギー、医療、産業構造、生活習慣など課題が大きく変わるため、
「研究の方向性が日本と大きく異なる」
と感じる場面も多く、とても面白かったです。


■ 最も印象に残ったセッション(公開レビュー)

今回特に興味深かったのは、オーガナイザーによる 「公開レビューセッション」 です。

このセッションでは、

  • 査読の実プロセス
  • 採択・不採択の基準
  • 実際の投稿論文の改善点
  • 学会運営側の視点

などが、オープンに紹介されました。

査読者の視点を直接知れる機会は貴重で、
論文を書く際に “どこをどう書けば伝わるのか” を考えるうえで大きな学びになりました。


■ 最後に

国際会議で研究発表をする経験は、研究の視野を広げ、自分の立ち位置を見つめ直すとても良い機会でした。
今回得た気づきや刺激を、これからの研究にしっかり活かしていきたいと思います。

修士研究としても、次はより質の高い成果をまとめ、国際学会で胸を張って発表できるよう努力していきます。

これからも研究の進捗や学会参加の記録をここで共有していくので、
引き続き読んでいただけると嬉しいです。

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