2025/11/26
【学会発表】日本教育工学会 2025年秋季全国大会でポスター発表を行いました!
こんにちは!芝浦工業大学市川研究室M2の菅原です。2025年9月末に名古屋で開催された日本教育工学会2025年秋季全国大会に参加し、「探究学習参加者の評価手法に関するシステマティックレビュー」というタイトルで発表を行ってきました。
2025年の日本教育工学会の動向
今回の大会は重点活動領域として「教育とAI」が掲げられており、生成AIの活用やその弊害、リテラシーに関する発表が全体として多い印象でした。一方で、発表数自体は前年より少ないものの、探究学習に関するポスター前には常に多くの人が集まっており、このテーマへの関心の高さを改めて感じました。
研究発表での感想
私の研究では、国内外の文献を対象にシステマティックレビューを行い、探究学習に参加する学習者をどのように評価しているのかを整理しました。評価手法としてはアンケート調査、ルーブリック、パフォーマンス評価などに大きく分類でき、それぞれがどのフェーズの学習やどの能力に着目しているのかを比較検討しました。質疑では、「総合的な探究の時間」という用語をクエリに含めた方が日本の学校現場の実践をより拾えるのではないか、評価手法を整理した結果を今後どのような実践に活かしていくのか、といった問いをいただき、検索式の見直しや、自身の研究室で行っている児童向け探究学習の評価設計にどうつなげるかを考えるきっかけになりました。
他の発表では、探究活動の振り返りと生徒の成長感の関連を扱った研究や、VALUEルーブリックを用いて学びの振り返りを可視化しようとする取り組み、総合的な探究の時間の経験とGRITや自己決定感との関連を分析した研究などが印象に残りました。また、生成AIを用いた合意形成プロセスモデルの提案、小中学生と教員の生成AI活用意識の差異分析、カード型教育ゲームやLEGOを用いた授業設計、防災教育への3Dプリンタと地形モデルの活用など、評価や記録、可視化の方法を工夫しながら学習を支援しようとする実践が数多く報告されていました。
他の研究発表について
全体を通して感じたのは、「何をもって学びの成果とみなすのか」「どの段階で、どのような指標で学習者を支援し評価するのか」という問いが、多くの研究に共通しているということです。私自身の探究学習評価の研究も、その一部分を担うものであり、今回のシステマティックレビューの結果をもとに、より具体的で実践に還元しやすい評価枠組みを提案していく必要があると感じました。
終わりに
日本教育工学会の全国大会は、研究者だけでなく学校現場の先生方からもコメントや質問をいただける貴重な場であり、自分の研究を「現場で役に立つ形」にどう近づけていくかを考える大きなきっかけとなりました。今回得られたフィードバックを踏まえ、今後も探究学習の評価手法の整理と実践への応用に取り組んでいきたいと思います。
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