2026/06/17

教えるのではなく、気づきを支える。こどもまちなかマッパーズを通して学んだこと

こんにちは、市川研究室 修士2年の森本です!!
2026年6月13日・14日に、共同研究先である新潟県妙高市にて、小学生を対象とした探究学習イベント「こどもまちなかマッパーズ」を実施しました。
本イベントは、妙高市の中心市街地を舞台に、子どもたちがまちなかを歩き、良いところや気になるところを見つけ、地図とLEGOを使って自分たちの考えを表現するものです。
妙高市では、中心市街地の活性化や将来の地域の担い手づくりが重要なテーマとなっています。今回のイベントでは、子どもたちが自分たちの暮らすまちを改めて見つめ、地域の魅力や課題を自分ごととして考える機会をつくることを目指しました。

一番難しかったのは、教える側の関わり方

今回のイベントを通して、私自身が最も難しさを感じたのは、子どもたちに対する声かけなどのサポートの仕方でした。
グローバルPBLや授業のTAとして、大学生や留学生に対してサポートをする経験がありました。そのような場面では、相手が何を考えているのか、どこまで理解しているのか、次に何をしようとしているのかを、会話の中から読み取りながら質問を考えることが多くありました。大学生が相手であれば、こちらが直接答えを教えなくても、選択肢の一つを示したり、考える方向性を少し提示したりすることで、相手が自分で考えを進めていくことができます。
しかし、小学生を対象とした今回の探究学習では、同じような関わり方がそのまま通用するわけではありませんでした。子どもたちには、こちらが「ここに気づいてほしい」と思っている視点があっても、必ずしもそこに関心が向くわけではありません。また、子どもたち自身が何を考えているのか、何に困っているのかが、言葉としてはっきり表れないこともあります。そのような中で、どこまで問いかけるべきか、どこまで誘導してよいのかを判断することが、とても難しいと感じました。


答えを教えすぎず、でも方向性を示す

子どもたちに対して答えを教えすぎると、活動はスムーズに進むかもしれません。しかし、それでは子どもたちが自分で考えたという実感が薄れてしまいます。一方で、問いかけが抽象的すぎると、何をすればよいのか分からず、活動が止まってしまいます。
そのため、「これは問題だよね」とこちらが決めるのではなく、「これは誰が困るかな」「どんなときに困るかな」「LEGOで表すなら何が必要かな」と、子どもたちの反応に合わせて問いの粒度を変える必要がありました。

相手が何を見て、何を考え、どこで迷っているのかを読み取りながら、相手に届く言葉で問いかけること。そして、考える余白を残しながら、必要なときには方向性を示すこと。その難しさを実感しました。子どもたちにとっては、まちを自分ごととして考えるきっかけになり、私たち大学生にとっては、相手の理解に合わせて支援することの難しさと大切さを学ぶ機会になりました。
妙高市での探求学習の第一弾イベントでしたが、今後も引き続きイベントの開催を行っていきます!!

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