2022/10/19

【熊本防災訓練】Q-ANPIに係る設置・操作等訓練研修

こんにちは、修士2年の藤田です。今回は、10月19日に行われた熊本県におけるQ-ANPIに係る設置・操作等訓練研修に参加しましたので、その参加報告です!

衛星安否確認サービス「Q-ANPI」は、災害時における、避難所の情報をみちびき経由で管制局に送信し、収集する手段として利用できます。みちびきのうち、静止軌道に配置している衛星で利用することができるサービスで、「Q-ANPI」に対応したS帯の端末で利用することができます。ただし、このサービスは日本国内及び沿岸部限定のサービスです。災害時においては、衛星経由で避難所の位置や開設の情報及び避難者数や避難所の状況を通知することで、被災状況や孤立した状況の把握など、救難活動に不可欠な情報を伝えます。また、収集した情報から近親者を検索することもできます。

内閣府

皆さんは、Q-ANPIをご存知だったでしょうか。Q-ANPIは通信がなくなってしまった時の対策として、防災機能拡大ができます。しかし、このような防災機能は本番当日で機能するものではなく、訓練が必要です。この訓練を今回は熊本県で行っていました。

避難所用として開発されたQ-ANPIですが、熊本県は保健所に設置をしています。そのため、保健所・県の職員の方々が使用できるよう研修がされています。

Q-ANPIで収集する情報は市川研に大きく関わっており、よく登場するD24Hの緊急入力情報と言えます。健康危機管理を担う保健所は避難所の避難者数だけでなく、要配慮者数などの把握を行うことで人員やモノを送り込んだり、健康危機による被害の回復を行ったりします。D24Hにおけるアセスメントシートはネットを使用して情報入力をしてもらいますが、通信がなくなってしまうと機能しなくなってしまいます。そこで使われるのがQ-ANPIによるアセスメントシートになります。

次回は本番である熊本県全体災害訓練です。D24H・Q-ANPIどちらも動かしての大規模な訓練となりますので、私も力になれるように臨みたいと思います。最後はみんなで熊本県で食べた美味しい貝で締めようと思います。(市川研究室が研究所になっているのはご愛嬌)最後まで読んでいただきありがとうございます。

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