2025/07/07

SIP「スマート防災ネットワークシンポジウム」でブース出展しました

こんにちは。市川研究室博士課程の塚本です。本記事では、2025年6月9日に開催されたSIP「スマート防災ネットワークシンポジウム2025」防災×デジトラ〜デジタルでまちを守る〜というシンポジウムにて出展してきたので、そちらの内容について紹介したいと思います。

こちらのシンポジウムにおいて、芝浦工業大学市川研究室では、ポスターブースで出展させていただきました。市川研究室では、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の中で「スマート防災ネットワークの構築」という課題で参画しております。私たちのチームでは、自治体などの災害対応機関が図上訓練をする際の被害想定を自動で生成する「DSG-SIM」というシステムを開発しており、その内容について参加者に説明を行いました。DSG-SIMは、簡潔にまとめるなら、デジタルツインの防災に特化したもので、コンピュータ上に仮想世界を再現します。仮想世界は、ウェブ上の建物データを元に場所データを作成し、原田らの合成人口データを用いて住民エージェントを生成されます。そのような世界で、エージェントは日常行動をしており、任意のタイミングでの災害をトリガーとし、建物被害や避難行動をシミュレートできます。もし、詳細が気になる方はDSG-SIM 仮想災害シナリオジェネレータ&シミュレーションのブログ記事でも紹介しております。

DSG-SIM内における仮想世界の概念図

本シンポジウムの参加者は企業の方が多く、シミュレーションなどのデジタルツインの領域に興味を持っている方が多い印象でした。中には、家電のセンサーデータを使用して停電の判断ができる会社もあり、お互いが持つ技術でデジタルツインの連携ができないかといった話がありました。このシンポジウムでは、一種の技術交流会のような形となり、様々な共同研究の話やプロジェクトの方向性についての意見交換が行われました。

DSG-SIMの今後の展望として、昨年度よりも危機管理に焦点を当て、自治体、特に危機管理の方々や警察・消防の方々にも使用していただけるよう、改良を進めていく予定です。

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