2025/11/21

【SSI2025】観光回遊行動モデルについて学会発表してきました!

こんにちは!

連日の寒暖差のせいで絶賛風邪をひいている修士1年の油井です。皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけください…。

今回は、先日参加した 計測自動制御学会 システム・情報部門 学術講演会(SSI) にて、観光客の回遊行動モジュールに関する研究発表を行った際の様子をお届けします。

市川研究室では、D2Jプラットフォーム上で動作するモデル構築を進めており、日常行動を含む回遊行動モデルの整備を目指しています。私たちのプロジェクトではその中でも「観光客」に焦点を当て、石垣市を対象に観光回遊行動モジュールの作成に取り組んでいます。

今回の学会では、これまでの進捗をポスターセッション形式で発表しました。

開催場所は仙台の東北大学青葉山キャンパスでした!

学会では非常に幅広い分野のセッションが用意されており、私たちが取り組む社会シミュレーションはもちろん、数理モデル、ロボット制御、脳神経の研究など、普段の研究室では触れる機会の少ない領域の発表も聴講することができました。

私が参加した「社会シミュレーションが拓く未来社会」セッションでは、同じ領域で研究を進める他大学の研究者の方々と議論する機会がありました。同じ社会シミュレーションでも、アプローチの違いや新しい着眼点に触れることで、多くの刺激を受けたと同時にとても有意義な時間となりました。

社会シミュレーションは、未来予測を通じた意思決定の支援という強い可能性を持つ一方で、その妥当性やモデルの活用方法についての議論は絶えません。それでも、現実の事象を論理的・合理的に紐解き、データの裏にある構造を読み解いていくプロセスにこそ、この研究領域の面白さがあると感じています。
また、多様な分野と比べると抽象的な議論に陥りやすい側面もありますが、モデルを価値あるものにするためには、ミクロとマクロを往復する多角的な視点を持ち、全体をシステムとして捉える姿勢が不可欠だと改めて感じました。

研究者として、どのように研究と向き合っていくのか、改めて問い直すきっかけにもなり、学会発表は貴重な機会であると実感しました。

自身の研究が社会の役に立つ形につながるよう、引き続き努力していきたいと思います。

今回のブログは以上になります!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

関連記事はこちら