2025/04/07

【沿線価値創造】京急×市川研究室でワークショップを行いました!

こんにちは!
市川研究室 大学院1年の油井です。

今回は市川研究室と京急が行う共同研究の一環として、先日実施されたワークショップについて振り返っていきたいと思います。

ワークショップは横浜の京急本社で行われました。京急ビルの1階には誰でも入ることができる「京急ミュージアム」があり、ワークショップ前に実際に私たちも見学させていただきました。

ミュージアムでは「本物を見て、触れて、楽しむ」のコンセプトのもと、実際に使われていた車体や踏切などが展示されています。また、大きなジオラマで京急の路線が再現されていたり、京急について楽しく学べる工夫がたくさんある、とても素敵な場所でした。

(京急ミュージアムについての詳しい情報はコチラをチェック)

ワークショップの様子

ワークショップは、市川研究室の学生と京急で働く社員の方々が混合チームを組んで行われました。
今回のテーマは、「日常生活における住民が捉える鉄道沿線の価値を明らかにする」こと。

現代は価値観が多様化し、何を重視するかという評価軸も人によってさまざまです。そうした中で、京急を日常的に利用するユーザーが持つ“潜在的なニーズ”を掘り起こし、沿線の価値を新しい視点から捉えていくことが求められています。

今回のワークショップでは、そうした課題に向き合いながら、各グループで活発な議論が交わされました。
「鉄道沿線で〇〇したい人」といった形でステークホルダーを洗い出し、それぞれの行動や価値観を定量的なデータに落とし込むプロセスを行いました。これにより、ただアイデアを出すだけでなく、具体的な評価指標やボリューム感のある議論へとつなげることができました。

学生と社員の皆さんとの間で、視点の違いや考え方のギャップがあるからこそ生まれる、新しい気づきや発想もたくさんあり、非常に実りある時間となりました。

沿線価値創出に向けたシステムデザインを目指して

「沿線価値」というのは、ただ便利な交通手段があるというだけでなく、暮らしや地域の魅力、利用者同士のつながりなど、多面的な価値を含んだ大きなテーマです。その実現に向けて、市川研究室としては、私たちならではの視点からどのような価値を見出し、どのように提案へとつなげていけるのかを常に意識する必要があります。沿線の価値を高めるために、より適切な手段を選び、実現可能なかたちへと落とし込んでいくためには、部分最適ではなく全体を俯瞰する「システム思考」の視点が重要です。今後もシステム思考的アプローチを活用しながら、京急とともに、持続的に価値を生み出していけるような沿線の姿をデザインしていきたいと思います。

今回のブログは以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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