2024/02/14
【L3S Jr.企画始動】こどもマッパーズ開催!


こんにちは,市川研究室B4の菅原です.
今回のブログでは,2024年2月4日にL3S Jr.として初めて開催したイベント『こどもマッパーズ』について紹介します!本イベントには,埼玉県上尾市を拠点としたJrフットボールチームFC.Rasgo de Ingenioに所属する小学生計13名に参加していただきました.イベントでは,小学生らの問題発見力と表現力を養うことを目標として,東大宮で街歩きを行い,街歩きで見つかった問題点を共有・表現し,発表を行いました.
L3S Jr.とは?

L3S Jr.とは、市川研究室で発足した子供向けプロジェクトで,市川研で用いられている様々な思考法や課題解決手法を小学生や中学生向けの探求型学習に応用し,小中学生向けの学習プロセスを確立するプロジェクトです.将来的に,確立された学習プロセスを用いた学習塾を起業することが目標です.
Jr.初回企画『こどもマッパーズ』とは?
L3S jr.として初めて行ったイベントは,その名も『こどもマッパーズ』.参加した小学生一人ひとりが,まちのヒーローのようにまちを隅々まで探索してほしいという願いからこのイベント名にしました.このイベントでは,問題発見力・表現力に焦点を当て,それらの能力が伸びるようなイベント内容にし,イベント前後で参加者のそれらの能力の変化に関してアンケート調査を行いました.
まず最初に,まちあるきを行いました.まちあるきでは,問題発見力を養うことを目的としました.街歩きルート上のあらゆる場所を「とてもよい・よい・少し悪い・悪い」の4段階で評価してもらい,更になぜその場所を良いと思ったのか,反対になぜ悪いと思ったのかを考えてもらいました.
そして街歩きの後に,その場所を良い/悪いと思った理由をグループで共有し,悪いと思った場所をLEGOを用いてグループで一つの作品として表現してもらいました.以下の写真は,良い/悪いと思った場所のプロットとその理由が書かれた付箋が貼られている地図と,東大宮のまちの問題点を表したLEGOです.

この企画を通じて
L3S Jr.初回企画『こどもマッパーズ』を通じて,今後小学生に向けたイベントを作成するにあたっての様々な改善点が浮かび上がりました.私個人としては,問題発見力をつけるためには,ある程度事前知識が必要なのではないかという気づきを得ました.本イベントを行う前は,事前に子供へ知識を植え付けてしまうとそれに偏った考えしかできなくなってしまうと考えたいました.しかし実際に街歩きをして問題発見をするとなったときに,ある程度事前に知識がある方が知識に関する発見やその知識を応用した発見を受け入れやすいのではないかと感じる場面が多々ありました.知識が少ないと,大学生がまちの問題点を示唆してもその問題に気が付かない・話が耳に入っていないと感じる場面が多かったです.今後のイベントで,事前知識を教えたらどれだけ問題発見力がつくかを調査するのも面白そうだと感じました.
